アナウンサー

小笠原正典のへなちょこDIARY

VOL.75 「避難者支援ゲーム」に参加した!

2018年12月24日更新

12月22日土曜日の午後。
コンパルホールの1室で行われた「避難所運営ゲームHUG」。H(避難所)・U(運営)・G(ゲーム)です。
先日受けた防災士試験のご縁で誘っていただきました。

これは静岡県が作ったシミュレーションゲームで、ある町の避難所運営を任されたという想定。
次々にやってくる避難者の状況や要望を考慮しながら、迅速かつ適切に対応する術を学ぶ…もの。

今回の設定はまさに今の季節の午前11時。別府湾を震源とするM8.0の地震が発生。
その数時間後、地元の自治会の一員として、避難所(小学校の体育館、そして教室)の運営を担当したという感じ。

しかも雨、気温はどんどん下がる。
電気・ガス・水道のライフラインは全停止。
今はトイレが使えない状況。
携帯電話はほとんど通じない。

いろんな人がやってくる。
「高齢者のご夫婦、足が不自由」 「5人家族、妻は妊娠6か月、そしてネコ1匹」
災害対策本部からいろんな連絡が入ってくる。
「更衣用テント2機が明日届く」 「避難者個人宛の伝言ボックスを設置して」
避難者からも要望もつぎつぎに…。
避難所内に「通路」を確保し、受付を設け、 増えてくる避難者の 年齢、家族構成、持病の有無…などを判断し 場所を割り振っていく。

“2時間あまり。めちゃ、疲れました。”

でもこれ、これまで災害が起きたところでは実際に行われてきたことなんです。
2時間なんてものじゃない、何日も、何ヶ月も。何年のところも。

このゲームをやってみたからといって、避難所運営ができるようになるわけではありません。
しかし、運営する側の板挟みな状態におかれる心境、つらさは感じられました。
また、こういうところの準備をしておくことが大切そうだ…ということは少しわかった気がしました。
また私たちは避難所に取材に伺うことになる立場。避難者の皆さんにご迷惑をかけることなく、不快な思いをさせることなく
運営している皆さんの足手まといになることなく マスコミとしての使命を果たす覚悟を再認識しました。

“同じ班のみなさんと。お疲れ様でした!”

バックナンバー